普通の人

「自分は優秀である」という呪縛から解き放たれて、はじめて実のある思考が可能になるというか。 なれない自分になれなくとも粛々とベストをこなすしかないわけで。

フリーター列伝では、こんな一文がある。

フリータが生まれた理由、それは「大人が自分を守るためのウソを言うから」だと思っています。
だから、親は子どもにはっきり言わなきゃいけないんですよ。「お父さんは逃げたんだよ」「負けたんだよ」って!!
夢ってそんな大層なものか?と思う自分はひねくれているのかな。

もし自分が夢をあきらめた理由を問われたら、「他に面白そうなことがあって、なんだか興味がもてなくなったから」ってことかな。

子供のなりたい職業でスポーツ選手とか歌手が入ってくるのは、世間知が足りない為、とりあえず目に付く面白そうなことに飛びついているのだと思うし、思いを実現した人はそれはそれで幸せだと思うけど、別に実現できなくとも幸せにはなれると思うし。

「優秀な自分」「夢をかなえた自分」という呪いから逃れえることが出来ればどれだけ人は自由になるか。 ってか別にここであらためて書くことでもなく、ある程度満足している人ってそういう思い込みから解放されているよね。

ただ、「こんな優秀じゃない自分でもどうすれば生活レベル上げること出来るかな」「どうしたら楽しい日々を送れるのかな」という欲望ラインを維持しなければ落ちるところまで落ちるのが資本主義ってやつなんだろうけども。

まぁ正直なところ、この本でモデルとしているポジティブなフリーターはほんの一部にしか過ぎないと思うが。