予算駆動開発

誰も読まない大量のドキュメント。 一年に一度しか使われたらラッキーな機能。 部屋の隅で埃をかぶった端末。

予算が余ったからなんとなく発注してみました的システムって結構多いのではないかと。

そういう受託系案件って、テスト駆動でも要求駆動でもなく、ぶっちゃけ予算駆動開発ともいうべきものだと思うのだが。

まぁ「使われないシステム」は予算駆動開発の負の面である訳ですが、 正直なところ、予算駆動開発がそれほど悪いとは思わない。 受託側のビジネスとしては決して間違っていないわけだし、予算が明確に決まることで初めて、作り出すシステムの規模感がなんとなく浮かび出てきて、明確なプランも立てられるわけだし。

セキュリティ対策とかだと「10万円ならここまでできます、100万円ならここまでできます」みたいに予算区切んないと話にならないわけだ。 これって幾らでもお金をつぎ込める分野であるわけだし。 (システムに完全はないよね。妥協はあるけど)

要求駆動やアジャイルとかって「予算が潤沢にあること」を想定しているような気がするのだが(Javaがメモリが潤沢にあることを想定しているように)、実際にはそんなことないわけだし、「幾ら幾らでこれができる」的なことはもう少し重視してもいい気がする。 (まぁボケみたいにカネを持っている業界もあるのですけどね。公共系とか金融系とかかな)