運用開発の手段について

最近、知人と話していて出た言葉。
「初期リソースは少なめにして、とりあえず開発し、軌道に乗ってきたらより多くのリソースを投入する」
(この場合のリソースは要員)
Web開発がSI開発とは異なるアプローチをするのは理解できるのだが、初期開発の投資を少なめにするというのはどうもしっくりこない。
というか、運用開発に初期開発以上のコストをかけるのがイメージが湧かない。
とりあえず初期システムを完成させたとしても、技術的負債が残ってしまう。
リスクなどを鑑みると、初期+運用の全体的なコストは上昇してしまう気がするのだが。

ってか、あれか、初期開発=プロトタイプか。
Webサイト運用計画が明確になった時点では、スクラップアンドビルドでOKってことか。
それなら合点がいく。

とはいえ、本稼動を目論んだ開発においては、ある程度のリソースを投入する必要がある。
「走りながら作る」のはYes。
ただそれを可能にするシステム・・・「拡張性」の維持はやはりある程度のリソースを投資しなければならないのでは。
確かに「どこまで拡張性をもたせるか?」の追求はリソース及びスケジュールとのバランスなのだが、ここの部分を見誤り、過大な技術的負債を作ってしまうと、後々にっちもさっちもいかなくなる。
そして、そのツケは開発担当者や運用担当者の過負荷労働と顕在化してくるのである。
そもそもシステムの目的は自動化であるため、「初期フェーズの確保リソース<運用フェーズの確保リソース」というのは本末転倒な気がして仕方ないのだが。