規律の積み上げ

なぜ株式投資はもうからないか

マーケットを動かすプロの投資家の多くがこのような投資行動をしているのであれば、個人投資家としてもまずやるべきことは、財務諸表を丹念に読み解く能力と、業界動向を調べる努力、そしてそのような作業に基づいて明らかに大きな乖離がある株式のみに投資をする、という規律をもって参加することではないだろうか。そのような最低限の努力をきちんとやることで、かつ規律をもって投資を行っていけば、安定的なリターンを狙える可能性はあると思うし、逆にそれをやる意欲も能力もないのであれば、株はインデックス投資のみにし、全体の資産配分に全力を注ぐべきなのだろう。

なぜか印象に残っている麻雀プロの話。

「手持ちに白と中がある場合、どちらを先に捨てる?」というクイズがある。
「そんなの状況次第だし、それだけの情報だと別にどちらが先でも変わらないだろ」って思われるかもしれない。
ただこのクイズにも白を先に捨てるという真っ当な答えがある。
理由は「白より中のほうが裏ドラがのる確率が高いから」
(裏ドラはそれを所持していた場合点数が高くなるもので、裏ドラ表示牌が白の場合は發、發の場合は中、中の場合は白が裏ドラとなる)
実際にそのような行為が点数に反映される可能性は極々僅かなものなのだが、こういう小さな規律を積み重ねていくことが長期的な勝率につながっていく。

運気を上げる?
それじゃあどんなゲームにも勝てはしない。
ゲームで成功する為には小さな規律を積み上げていくという、ウンザリしながらも着実な手段をとるしかないのだろうなぁ。