それなりの人がいればいいのかな

どっこいSIerは簡単になくならない

裏を返せば技術が成熟してライフサイクルが長期化するかプログラマの解雇が容易になり、開発失敗時の紛争解決が容易になり、システム開発キャッシュフローをファイナンスする別の仕掛けができれば、日本の情報サービス産業も米国型に近づく可能性がある。

「長期化」というより、ここ10年ぐらいの傾向を見てみると、新しいソリューションを取り入れる為のコストがどんどん小さくなってきている気はする。
EOJの失敗が決定的だったと思うのね、「シンプルでいいじゃん」というように。
インターネットやオープンソースみたいな運動がなくクローズドなベンダーがソリューションの方向を決定づけることが可能であったなら、おそらくEOJは本流であり続けられたと思うのだけども。

ともあれ、そういった意味ではプログラマが生き長らえる可能性は高くなったのではないだろうか。

手組みが減り、開発プロジェクトにおけるプロセス化能力の比率が減っていけば・・・まぁこれこそがSIerが得意としてきた領域ではあるのだが、「それなりにイマドキのトレンドを理解して、それなりにコードも書ける人」がユーザ企業にいれば十分という状態になっていくのではないだろうか、とは思う。

それから初期開発もね、軽くなってきているし。
必要とされる人間が減れば、パラダイムシフトが既存人員に与える衝撃も緩和されるのだろうし。

まぁ印象論だけどね。