IT業界の参入障壁とか

競争の仕組みと、自由のかたち

hamastaはいろいろなblogを見てますが、IT系の著名ブロガーの人でも「IT業界に、資格・免許制度による規制導入を。」みたいな意見は何故かあまり見かけません。何故でしょう? お客さんの立場から見ると、「大学の情報系課程卒業で、ソフトウェア開発の免許を保有する人だけがソフト開発を行える」というルールがあったほうが、仕事を発注するのに安心だと思いませんか。お客さんの側から見れば、ある程度の規制があったほうが品質が保たれるかもしれないと思うわけです。


既存のシステム開発の方法論は「質より量」であり、そんなものを作ってしまっては人集めに困るから。

IT業界・・・というかSIer業界における最大の参入障壁って契約審査じゃないのかな。
まぁこれは額が大きな取引などでは仕方ないのだろうけど、優秀なエンジニアがいるとかいないとかは関係なく、大きな一括請負を目指す企業はまずそこにぶち当たると思うが。
契約不履行時の弁済能力があるかないか、とか。
資金不足で直接で請け負うことはできない為、敢えて間に資金力のある企業を挟むケースもあるだろう。
それとIT業界ほど資格やスキルパスが充実している業界もないと思う。
これがまたクセモノで、「勉強を続けること」=「SEとしてのステップアップ」的な幻想を与えているというか。
幾らかは業界の底上げにも役立っているのだろうけど、「資格を取得することと仕事はできることは別」とうそぶくエンジニアもいるぐらいだし。