アメはアクション、ムチはシステム

人を動かすにはアメとムチが有効、とは言うけれど。

アメは行為(アクション)で示すのがいい。
コミュニケーションを直接とって実際に褒めるという行動。
分かりやすい例だと、上司が部下を褒める。
人間的判断が加わったことを明らかにする。

ムチはシステムやルールで示す。
「遅刻や無断欠勤はペナルティ」といったように。
「これはちょっと厳しいかもしれないけど社内規定で決まっているから」といった態度とか。
人間的判断ではなく機械的判断が大部分である、と示す。

何らかの方向性を示したり、非を確認し指摘したり、ややネガティブなことを認識させる場合はどうするか。
自分が行うことは「説教」ではなく「アドバイス」と位置づける。
「雇用サイドの代弁者としての意思を伝えるが、決めるのは最終的にはあなた自身」という状況にする。

極めて個人的な感覚論だが、ムチで人が動くのは親子関係か恋人関係ぐらいしかないと思う。
利益集団である会社組織において、ムチで人を動かすのは困難だ。
だから「人間的判断」を排除するという意味でシステム化は有効だと思う。