「仕事が好き」「経営者が好き」

ベンチャーについて。
「へんな会社」と「出るクギを打つ」社会の話

そこそこの規模の企業であれば「仕事が好き」なだけでその職場に勤め続けることができるが、
人数が少ないとかワンマンだとかの理由で、社長の影響力があまりに大きいと、
「仕事が好き」だけでなくて、「経営者が好き」という条件も必要になるという話。

だから、まぁ大変なんだけど。

このブログを読んでいる若いエンジニアの人たちに覚えて欲しいことは、「やっぱり『普通の会社のやり方』をちゃんと勉強しなきゃ」なんて保守的な考え方ではなくて、「(はてなのように)ワンマン社長のいる会社に入ると、社長の鶴の一声で会社の経営方針が一晩で大きく変わったりすることもある」というリスクの理解であり、「そんなリスクを追ってでも『この人に付いて行きたい』と心の底から思ったのであれば、少なくとも何年間かの間はその人に賭けてみるのも悪くない」ということである。


最初に見た会社がその後の人生の会社観のベースとなる、とは以前から思っているのだけど、
「普通の会社」に慣れ親しんだ人がこういったワンマンなベンチャー企業に慣れるのはだいぶん苦労すると思うよ。
特に経営者が「普通のサラリーマン生活」を全く経験してない場合は「ヘン度」が高いし、尚更そうなんじゃないか、とか。
人によっては仕事とあまり関係のない部分で結構神経を使うことになるんじゃないのかな。

あと、普通・・・ってかさ、経営者は別としても従業員は他の会社の「やりかた」は学んでおいた方がいいよ。
見聞を広くというか、
「ムチャな働き方をしているのにそれを当たり前と思っている」とか、
自分に対する待遇がまっとうかどうか、もしかしたら転職したほうがよっぽどまともかもしれない、と判断できるようになるので。

ってか、別に「ヘン」とか「普通」とかどうでもよくね?
そんな瑣末なことに価値を見出す行為自体がなんだか危うげなのだよね。
「仕事が楽しい」ってそういうことじゃないだろう、とは思うけど違うかな。

というか、「ベンチャーで働くと大企業に比較して自由に自分の働き方ができる」
という幻想はいい加減に捨てた方がよさげ。