『日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由』読了とか

居酒屋のグチ本。
気分転換にはちょうどいいよ。


色々とネタになりそうなことが書いてあるけど、とりあえず人月批判。

クライアントがソフトウェア開発費用の見積もりを得る際には、当然その見積りの根拠を求める。そのときに根拠として提示されるのがたいがい「エンジニア○人が○カ月間の稼働をします」という人月計算だ。他に定量化の方法がないという態度は、ある意味開き直りだといっていい。 もっとも、このことは残念ながら「開発者を用意します」というコミットにすぎない。実際の開発にどのぐらいの工数がかかるか、という問いへの答えにはなっていない。
いくら欲しいかが先に決められて、それから説明が後づけされる。完全に売り手主導のやり方だが、現実問題として開発ベンダーだけを責めることはできない。要求仕様なり予算規模なりを明示する前に費用がわかる方がおかしいのだ。それを明示するのは発注側であるユーザの仕事だ。
「本来は人月じゃなくて、『これだけの仕事をいくらでやれ』って話でしょ。人月は関係ないよね」


まぁさすがに最近はそこまでドンブリじゃないと思うが。
せめて機能単位だったりグレード別の見積もりでは出すとは思うけどどうなんだろうかね。