普通の中の普通とか

最近はじまった(でももう第9回ぐらい)、週刊文春の「仕事のはなし」ってのがなかなか面白くて読んでるんだけど、
今週は「明治おいしい牛乳」のデザイナーの話だった。

自律神経失調症になった話題とかも印象に残ったけど、あとこれも。

「この牛乳の何をデザインしたんですか?」 と問われるほど意図や処理を感じさせないで日常になじんだのは、日本人の牛乳に対する一番の「普通」を徹底的に設計したからなのです。 青と白の配色も縦書の書体も従来の牛乳にはあるけれど、子どもの目線も高齢者の目線もフォントの位置の0・1ミリまで計算したものはなかった。「普通の中の普通」の設計には、技術や発想を足すことよりも余計な要素を加えないことに力を使いました。要素も意図も単純にすれば表面のごまかしは利かないから、特殊で得意なデザイン技術を見せびらかすより仕事は難しくなった。顧客が商品の核に直に触れられるよう処理や存在を消すことこそがデザインの仕事なのです。


ひたすらシンプル路線。なるほろね