大増税と保護主義とか

東洋経済2/7号の経済コラムが興味深かった。

「新大統領の急旋回 市場から国家へ」というもの。
オバマ新大統領が経済政策として巨額の政府支出を積んでいるが、その結果、膨大なものになる財政赤字はどうするのか?

フランクリン大統領がニューディール政策と並行して、「圧縮」・・・格差の「圧縮」を行ったらしい。
それも富裕層への大増税という「大圧縮」だ。
最高税率が24%から段階的に引き上げられ、最終的には91%、不動産税も20%だったものが77%になったらしい。
これに賃金統制が加わって、1950〜60年代に中産階級の社会というものが誕生したらしい。

オバマは「富裕層を優遇するだけでは、国は長く反映することはできない」と明言している。
結果として「中産階級社会の復活」を目指すような施策をとるのではないか。
ただ、需要が増えたところでそれが国外に”輸入”として流れてしまうと仕方ないので、保護主義が台頭するのではないか、と。

ニューディールの先に大増税保護主義。歴史は繰り返すか。



どうなんだろうね。

ニューディールについての評価は学者の間でも分かれるっぽい。

ニューディールが大恐慌を長期化した
クルーグマンのブログ:ニューディール経済学

どちらが正しいかとはなんとも言えないが、
でも、オバマのやろうとしていることっておそらくはニューディールの後追いなのだろうし、
少なくとも、日本に比較すると、相当アクセスを踏んでいる気はするよ。