PGが復権する世界

はてなブックマークはこまめにチェックしているのだけども、 今日はなかなか興味深い2題が注目のブックマークとして上がっていた。

IT業界のタブー「偽装請負」に手を染めてませんか ディフェンシブな開発 〜 SIビジネスの致命的欠陥

ここのブログでも色々と書いてきたが、 自分の中の問題意識とも非常にダブったりします。

とりあえず「派遣」自体が、労働基準法第6条「中間搾取の排除」に照らし合わせると合法スレスレのものなのだが、 派遣ですらない「偽装請負」が違法と認識されていないのはちょっと驚きに値する。

こうした業界の現状や「SIビジネスの致命的欠陥」等を考えると、 SI業界の展望はやや暗いものなのかもしれない。

偽装請負」「コスト削減、負のスパイラル」「請け業務によるSE/PG作業フェーズの固定化」(要件定義、実装の分離)「オフショアというコストカット圧力」・・・。

ここのブログでは「PGの復権」というサブカテゴリーなんぞ作ってはいるが、 実際にはむしろ「PGが復権する世界」が存在しており、 そこへの大移動が始まっているような気もする。 例えばこのように。

あと思うのだけども、 なおオフェンシブなSI開発というものを考えるのであれば、 企業のIT予算の10%ぐらいはシステム導入の効果測定費に割り当てたほうがいいのではないだろうか、とも。

※ ところで、一見、「PGが復権する世界」に見えても、単にシステムそのものを重視してないケースがある。 例えば、CIOという役職が存在するか否かが指針の一つになるのかも。