反論するスキル

ネット界隈で既存マスコミの振る舞いが叩かれまくっている現状を見るにつけ、
なんというか反論するスキルを身に付けないとまずいのではないかと思う。

反論スキルは説明責任スキルと言い換えることが出来るのかもしれない。
まだまだ新聞やテレビ、ラジオ等と比較してネットの世論形成力が明らかに高いという訳ではないが、
その特性を考えると、遅かれ早かれ既存メディアの影響力に匹敵していくんじゃないのかなぁ、とは思う。
それは、ネットがテレビや新聞を押さえ込むというよりかは、情報インフラにもう一つ大きなパイプが出てくる感じだけども。

ネットの場合、情報享受者からも批判等の意見を公開することが可能なので、
ジャーナリズムはそれに対して対応というか反論する必要に迫られる。
別に寄せられた批判に対し、反論するしないは自由ではあるが、
「反論するジャーナリズム」「反論しないジャーナリズム」とあった場合、前者のほうが商品価値が高いだろうな、と。

で、反論するスキルは双方向性メディア時代の必須能力である筈であり、
一部のIT系メディアや先進的な中小報道機関等は実践によりそのノウハウを蓄積しているかのようにも見える。
ただ、実際には動きの遅い報道機関がまだまだ多いようにも思える。
それは未来のメディア勢力図に対する認識が甘いのか、それともまだまだ呑気なのか。

何にしろ、ここ何年かで気付いている人々と気付いていない人々の差がどんどん明らかになっていくんじゃないのかなぁ。