MVCと五月雨作業の相性の悪さ

標準化されたフレームワークは学習コストが低いという利点があるのですが、それはさておき。

プロジェクトの設計フェーズがグダグダになってしまったり、
決まるべきものが決まっていなかったりすると、
仕様が確定したものから随時作業を行うという五月雨作業になりがちであり、
それはそれでMVCフレームワークとの相性があまりよくない気がする。

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上の図を元に話を進めると、
レイヤー別作業、1と4と7、2と5と8、3と6と9をそれぞれまとめて作業出来れば効率がいいとは思う。
だが、タスクが順繰りに発生するという五月雨作業になってしまった場合、
会員登録(1、2、3)、日記投稿(4,5,6)、掲示板投稿(7,8,9)とバラバラに作業を行わざるを得なく、
それってあまり効率がよくないと感じるのは気のせいだろうか。
(殆ど自動化されずに、ひとつひとつ作らなくてはいけないとすれば、それはそれで出来のよくないフレームワークなんだけど)

人間の脳は一時保存領域がそれ程大きくない為、平行作業にはあまり向いていない気がする。
「同じ作業をまとめてやってしまう」のは効率を上げる一手段なのだが、
それって作業遂行に必要な情報を自分の一時領域の範囲内に収めつつ、ルーティンワーク化させるということでもあろう。
MVC+五月雨作業だとその流れが細かく分断されないだろうか。

というか、
個人的には手段と目的が混同されたレイヤー分離モデルが多い気がするよ。