大量人材採用

「即日解雇みたいな違法な核兵器」って、黒社会から嫌がらせでもされていたの?

技術者の流動性の高さが「身につけたスキルは組織が奪えない」という要素に寄って確保されているから、経営者はなかなかEvilなことがしにくいという担保にも成っていると思います。(まぁ現実にはEvilな人は思っているよりも居るという話は聴きますが)
担保にはならないだろう。 だって辞めても補充すればいいじゃない。

Evilな経営者って(大量)人材採用の手段については一流。

もう何年も前の話だけど、その当時自分のいた会社って大量雇用の技術に秀でていたというか、地方の専門学校、大学からの教授とコネクションをもっておいて、そこから新卒の大部分も確保していた。 で、都心への引越し代や居住地も全て賄うから・・・つーか役員の所有アパートを斡旋していただけだけど・・・、生活のレベルから囲い込んでいたのだよね。 新卒教育にしてもOJTという名の元に客先現場に丸投げすればなんとかなるものだし、案の定出向しているチームからは「教育する余裕がないのに新卒送り込まないで」なんて悲鳴も聞こえてくるのだけども、これも仕事だからね、と割り切らせたり。

それでも辞める人は辞めるので5年もすれば当時いた新卒が10分の1ぐらいの人数に減ってしまうのだけども、退職率も採用人数に織り込み済みなので、計画通り進んでいれば何も支障はないだろう。 賃金体制も辞めることを前提としている為か、大手企業とかの賃金グラフに比較すると、30代からの伸び率が全然違っていた気がする。

まぁよくある光景なのだろうな。

この手の企業って、下手をすると、平均年齢が20代後半程度に設定されてしまうので、ある程度の経験年数を要するような高度な案件に乗り出せないという悩みがあったりすると思う。 だからこそ「永遠の下請け層」なわけなのですが、とりあえずは規模(売上高)の拡大が目標とされるから、利益構造などの体質については後回しになるのだよね。

それからSIer業界って、自己研鑽の仕組みがうまく出来ているというか、「技術者たるもの資格ぐらいはとらなくてはならない」という「スキルアップ幻想」が蔓延している。 「情報処理一種ぐらいは持っていないと恥ずかしい」とかそういう幻想があるから、(辞めるまでの時間稼ぎにしかならないのですが)しばらくの間はうまいことそっちのほう(資格試験)へ意識を集中してくれるケースもありますしね。 (当時は持っている資格によって、人月価格が変わるケースもあるみたいに聞かされたけど、今はどうなのかな)

個人的にはね、「資格取得奨励」とかバカじゃねーの、って思っちゃうんですけどね。。。

追記。 最近だとさすがに地方からとるだけじゃ需要が追いつかなくなっている為か、韓国や中国にも触手を伸ばしてみたい企業も多いみたいだけども。

追記2。 はてブコメントより。

結論だけ言うと「ちゃんと努力したんだから」「給料は天から降ってくる」がプロ奴隷。シノギで酷い上司が居たのはリスク制御が出来ていない甘さ。人質でもとられてたわけじゃあるまいし。
「給料は天から降ってくる」だけども自分の人間単価知らせれていないペーペーって多いんじゃないのかな。 知ったらその価格差に愕然としてフリーに転向しちゃうケースが多いわけだし。 でもってフリーランサーのまま30代になって結局「永遠の下請け層」から抜け出せないと。