書籍『モノづくり幻想が日本経済をダメにする』続き

書籍『モノづくり幻想が日本経済をダメにする』読了はてブついてた。

国力とは、軍事、政治そして工業です。また米国の優位は基軸通貨体制のおかげであり、その点を抜きにしてはいかなる分析も無意味。


あの本の主張は割とシンプルで、
「製造業なんてコモディティ化のサイクルが異常に短いわけだし、金融中心の産業に移行できなければ、昔みたいな経済成長することないよ」
ってことだったりします。

アメリカが昔ほど日本の自動車産業にガミガミ言わないのは、経済発展のコアが金融に移行したと考えているからとか。
まぁトヨタ現地生産重視・・・工場進出による雇用創生が功を奏しているってのがむしろ大きいのかもしれないけど。

あと野口氏自体は外資導入積極論者なわけですが、このへんが今後どうなるか。

まぁ日本は日本の立ち位置でやるしかないのだけど、電器産業とかが年々その影響力を弱めていくのを見るとなんだか不安になったりします。
VIZIOみたいなファブレスメーカーにやられてしまっている話とか。
北米の薄型テレビにおけるトップシェアはVIZIO

この会社はカリフォルニア州にあります。しかし、従業員は85人しかいません。しかも、この従業員のうちほとんどはカスタマーサポート部門の人で、製品を作っている人は一人もいないのだそうです。


それと基準通貨体制と日本の景況の関係についてはこの書籍だけではぶっちゃけよく分からないですね。。。
そこまで踏み込んで言及している内容ではないし。