笑おうにも相手がいない

赤木智弘たちに足りないもの - 書評 - 若者を見殺しにする国

笑いでも嗤いでもいいのだけど、笑おうにも相手がいない人が大半な気がする。
自分の境遇を測るにしても、測れるような人がいない。

そういえば、梅田氏の言葉で「ロールモデル」というものがあったが、「ロールモデル」どころか自分を振り返る為の相手がいないのはどういうことだ。

もうひとつ。
フリーターを「正規雇用」に
実際にはここにきて「非正規社員を正社員に」という舵取りを企業は始めたかのようにも見える。
ただ、注意しなくてはならないのは、「『必要な』非正規社員を正社員に」ということだ。
ドラスティックに企業が変化する文化・・・社長が変われば経営陣も体制も変わり重宝される人材も変わるという企業文化を持つ社会なら可能性はあると思うが、おそらく今の日本がそうなるとはちょっと考えにくい。
「優秀な人材には手厚い待遇を」というように人材への投資はやめないだろう。
一頃に比較して優先度設定が露骨になっただけだと思う。
だから退職金や福利厚生の類がなくなるとは思えないのだ。