書籍『C言語 逆引き大全500の極意』
とにかく巷のC言語入門書に何が欠けているかというと、文法中心の話があまりに多くて、
開発環境やデバッグの手段だったり、書いて動かすという実践視点のものが意外と少ないということ。
場合によってはポインタの話で終始してしまうとか。
「C言語自体は理解できるけど、じゃあ実際にWindowsやLinuxで動かすにはどうすればいいの?」にちゃんと答えている入門書は意外と少ないのではないか。
ということで、『C言語 逆引き大全500の極意』。
『逆引き大全』シリーズは文法やコーディングテクニックをステップアップで学ぶという点ははアレかもしれないが、
「とにかく明日からでも実践ですぐ使う為に覚えることを把握する」という点ではすごく優れてはいると思う。
ま、なんせ逆引きなので、具体的手段が中心だからね。
Windows及びLinuxの開発環境についても言及されているので、これを読めば動くものはすぐにでも作れると思う。
あまりに包括的なので 800ページ以上あるのだが、C言語でプログラムする上で必要なことには大体触れられている。
一冊あればとりあえずC言語で何かを作ることはできるだろう。
ただ本屋ではあまり見かけないけど、人気ないのかね。
内容も冗長でなくて、「とにかくこれやれば動くから」みたいな話題が多いので、便利だと思うのだけど。