自己主張や選択をしない

知り合いのグチを思い出した。

「友人がこんなことを言ってきやがる。

『オレは特に主張したい自分の意見というものがないんだ。
全部君の好きなように決めていいよ。
だからオレの弱さを認めてほしいな』

どこまで自分勝手なんだ?
オレはお前の母親か」

とか。

「『何でもしてくれる』って言うなら、
貯金全部よこせ、とか言ってみたら?」
と答えてみたけど。

でも、それは別、とか言うんだろうなぁ。
自分にとって都合の悪いことがあるんだったら、最初っから「君の好きなように決めていい」なんて出来もしないこと言わなきゃいいのに。

自己主張をしないのを周囲が認めてくれるのは、それは幸せな環境だよね、とは思う。

「選択」はそもそも面倒な作業であるし、「自己主張しない」のはそれを他人に押し付けているだけ。

選択が多いほどよいという幻想
選択肢が多すぎると意欲が削がれる

「僕は決めない。君が好きに決めていいよ」というのは、
「他人に気を使うのが当たり前の人間」からしてみれば、不愉快になることも多いようだ。

「それは『オレは何も言わないけど顔色を察してオレの望みそうなものを選択しろ』ってこと?」
とか。

弱いから排除されないという側面は確かにある。けれど、それは弱さと同時に狡猾さも含んでいる。本当に嫌な奴だな僕は。


リアルな会話でそれを言ったら、「結局、自分の話だけ?」とかなるな。

前述した友人の知り合いも「オレってダメな奴だよ」が口癖だったみたいで、よくあるパターンなんだな。

「なんかすぐに『オレは~』みたいに自分の話に持っていこうとする。
会話する相手のことが全然話の中に入ってないというか」
「『自分のことしか話さないね』って指摘すればいいじゃない」
「指摘しても、『責められてるね、やっぱりダメなんだなぁ、オレ』とか、どうやっても自己中の話になる。
こっちの言うこと理解できないのかな」
「ヤル気がないのか、バカなのか」
「バカなのかな、やっぱり。・・・どうすれば直るかね」
「『相手の為を考えて決断する』ってことに気付けばいいんだけど・・・、本人に自己主張しないことで迷惑をかけている、という自覚がなければなぁ」