技術的負債

技術的負債

「技術的負債」とは、Ward Cunningham が作ったメタファーである。上記の問題について考える際に、この言葉が役に立つ。このメタファーを使うと、早いけれど汚い解決方法は(ファイナンスの負債と同じく)技術的な負債が発生する、ということになる。通常の負債と同じく、こちらの負債も利子を払う必要がでてくる。早いけれど汚い設計を選んだせいで、将来の開発において余分な労力をさかねばならなくなる、というわけだ。これからずっと利子を払いつづけていくことも可能だし、リファクタリングによって良い設計に修正し、元本を減らしてしまうということも可能だ。もちろん元本を減らすのにはコストがかかる。だが、それによって将来かかる利子が減るため、結果的には得なのである。
いい喩えだなぁ。