中小IT零細企業、個人事業主

多くの中小IT零細企業が目先の収益を優先させざるを得ないが故に、従業員を出向させるのはよくある話なのだが、
企業の収益が個々人の分断された業務活動に頼らざるを得なく、出先業務が圧倒的に多いため、知識の集約もできていないとすれば、
個人事業主を超える経営的パフォーマンスを上げるのは理屈としては不可能である。

なぜなら、企業構造を維持する為の費用が余計にかかってしまうから。
個人事業主であればアウトソースで十分に賄える規模の間接部門を維持する為の継続的費用は一体どこから発生するのか?

また、もし仮に企業の解雇条件が現行よりも相当に緩ければ・・・企業の直接雇用へのリスクをなんらかの形で低減できれば、
緩衝材としての存在が大きい、そういった人材派遣「的」業務の必要価値が今よりかは下がるだろうなぁ、と思う。

どちらにしろ、ビジネスモデルとしては非常に脆弱だ。
法的な制約が「抜け穴」として彼らを必要としているわけであり、つまりそれはあまり本質的なものではない気がする。