「ブラック・スワン」の邦訳版欲しいなぁとか

東洋経済 9/6号は不確実性特集でなかなか面白かった。

で、「ブラック・スワン」という書籍が紹介されていたのですが、

過去50年間で、アメリカの株式市場の代表的指数であるS&P500の上昇幅の半分を稼いだのは、どれぐらいの期間だったろうか? 答えは、わずか10日、だ。極端な高騰を見せた上位10日間の値動きが、50年間の上昇幅の半分を占めていたのだ。


というように、価格変化や所得分布などの経済活動においては、ごく一部の例外的現象が分布の全体そのものに影響を与えてしまう状況がむしろ現実、って本らしい。
正規分布ではなく、ベキ分布で考えたほうがよいんだと。

ブラック・スワン」の由来。

オーストラリアで黒い白鳥が発見されるまで、「すべての白鳥は白い」という”事実”は、経験上の証拠から疑う余地のない常識だった。黒い白鳥の発見は、何人かの鳥類学者にとって興味深い驚きだったろうが、そこにはもっと重大な意味が横たわっている。それは、観察や経験から学ぶ、われわれの学習と知識のもろさである。1000年にわたる何百万もの白い白鳥の観察によって導き出された強固な常識は、たった一つの観察で崩れ去った。必要なのは、ただ1羽の黒い鳥だったのだ。


ブラック・スワン」という書籍自体は、サブプライム問題で人気が爆発したらしく、日本でも邦訳予定だと。